ニュースで「◯◯川に氾濫危険情報」と流れるとき、その川は洪水予報河川または水位周知河川として国や都道府県に指定された河川です。「洪水予報 河川 千葉県」「洪水予報河川 一覧」のように自分の地域の指定河川を知りたい人のために、2つの区分の違いと、指定河川一覧の調べ方、氾濫の段階情報(氾濫注意・警戒・危険・発生)との関係をまとめます。
河川は「情報の出し方」で3つに分かれる
河川管理者(国土交通省または都道府県)は、氾濫したときの被害の大きさに応じて、水位に関する情報の出し方を次のように区分しています。
洪水予報河川と水位周知河川の違い
洪水予報河川
気象庁と国土交通省(または都道府県)が共同で発表する点が特徴です。上流の雨量や現在の水位から数時間先の水位を予測し、「◯◯川氾濫警戒情報」「◯◯川氾濫危険情報」のように、川の名前を冠した洪水予報が出されます。予測を含むため、まだ水位が上がりきる前に危険度の高い情報が出ることがあります。
水位周知河川
河川管理者が単独で発表します。水位予測は行わず、観測所の水位があらかじめ決めた基準水位(氾濫危険水位=洪水特別警戒水位)に達したとき、または達するおそれがあるときに「氾濫危険情報」などを発表して住民に知らせます。基準水位の考え方は氾濫危険水位とはで解説しています。
どちらも避難情報の基準になる
洪水予報河川・水位周知河川のどちらも、発表される情報は警戒レベルに対応しています。氾濫警戒情報=レベル3相当(高齢者等避難)、氾濫危険情報=レベル4相当(避難指示)、氾濫発生情報=レベル5相当です。市区町村はこれを参考に避難指示を出します。
自分の都道府県の指定河川一覧を調べる方法
指定河川の一覧と、情報の対象となる区間(どこからどこまで)は公開されています。次の順で探すと見つかります。
- ① 国土交通省「川の防災情報」…全国の洪水予報河川・水位周知河川を地図と一覧で確認できます。国管理・都道府県管理の両方が載っています。
- ② 都道府県の河川・防災担当ページ…「◯◯県 洪水予報河川 一覧」「◯◯県 水位周知河川」で検索すると、県の河川砂防課などが公開する指定状況の資料(PDF・一覧表)が見つかります。名称やURLは変わることがあります。
- ③ 市区町村のハザードマップ…浸水想定区域図は洪水予報河川・水位周知河川を対象に作られています。ハザードマップの見方で自宅の想定浸水深を確認しておきましょう。
cocochaの都道府県別ページでは、気象庁の指定河川洪水予報データをもとに、主要な指定河川の現在の警戒レベルをリアルタイムで一覧表示しています。千葉県なら千葉県の洪水・氾濫情報、東京都なら東京都の河川水位から確認できます。
「洪水予報河川に指定=安全」ではない
指定河川洪水予報や水位周知は、あくまで大きな川の本川が対象です。実際の浸水被害は、本川の水位が上がって支川や下水道の水がはけなくなる内水氾濫や、指定されていない身近な中小河川の氾濫で起きることが多くあります。市街地では川があふれる前に道路の冠水が始まります。指定の有無にかかわらず、大雨のときは川や用水路に近づかず、リアルタイムで水位・キキクルを確認してください。