氾濫危険水位とは?

4つの基準水位警戒レベル対応水位到達情報

川の水位を見ても「この数値は危ないのか」は分かりません。判断の物差しになるのが、観測所ごとに定められた4つの基準水位です。これを知っておくと、リアルタイムの水位を見たときに今どの段階なのかを自分で判断できます。

4つの基準水位

氾濫注意水位
警戒レベル2相当
水位の上昇が続くと氾濫のおそれがある段階。ハザードマップと避難先を確認し、情報収集を始める。
避難判断水位
警戒レベル3相当
高齢者や避難に時間がかかる人が避難を開始する段階。それ以外の人も避難の準備を整える。
氾濫危険水位
警戒レベル4相当
いつ氾濫してもおかしくない段階。対象地域に避難指示。全員が危険な場所から避難する。
氾濫発生水位
警戒レベル5相当
すでに氾濫が発生。避難は手遅れの可能性があり、その場で命を守る最善の行動をとる。

重要なのは、氾濫危険水位に達してから動くのでは遅いということです。夜間や大雨のなかの移動は危険なため、避難判断水位の段階、あるいは日没前に避難を終えるのが安全です。

基準水位は川ごと・観測所ごとに違う

基準水位は、川幅・堤防の高さ・周辺の地形をふまえて観測所ごとに設定されています。そのため「水位3メートル」という数字だけでは危険度は判断できません。大きな川では平常の範囲でも、小さな川では堤防を越える寸前ということがあります。

見るべきは絶対値ではなく、その観測所の基準に対して今どの位置か、そしてどれくらいの速さで上がっているかです。1時間で急上昇している場合は、まだ基準に達していなくても早めに動く判断が必要になります。

水位到達情報と指定河川洪水予報

川の規模によって、危険を知らせる仕組みが2つに分かれています。

  • 指定河川洪水予報:大きな河川が対象。気象庁と河川管理者が共同で、氾濫注意情報・氾濫警戒情報・氾濫危険情報・氾濫発生情報の4段階を発表します。詳しくは氾濫発生情報とは
  • 水位到達情報:洪水予報の対象にならない中小河川(水位周知河川)で、基準水位に達したときに公表される情報です。

身近な中小河川ほど水位の上がり方が急なため、水位到達情報が出た時点ですぐ行動に移してください。

水位を確認するときの注意

  • 上流の雨に注意:自分の地域が晴れていても、上流の大雨で数時間後に水位が上がります。
  • 欠測がある:機器の故障や通信障害で数値が更新されないことがあります。数値が止まっている=安全ではありません。
  • 内水氾濫は別:川の水位が低くても、排水が追いつかず市街地が浸水することがあります(内水氾濫とは)。
  • 見に行かない:増水した川の様子を確認しに行く行為は、水難事故の最大の原因です。

よくある質問

洪水によりいつ氾濫が起きてもおかしくない状態を示す水位です。到達すると氾濫危険情報(警戒レベル4相当)が発表され、対象地域には避難指示が出されます。到達を待たずに避難を終えているのが理想です。
氾濫注意水位は避難の準備や情報収集を始める段階(警戒レベル2相当)です。避難判断水位はさらに高い水位で、高齢者や避難に時間がかかる人が避難を始める段階(警戒レベル3相当)にあたります。
はい。観測所ごとに川幅・堤防の高さ・地形をもとに設定されています。同じ3メートルでもある川では平常、別の川では危険となるため、必ずその観測所の基準に対して今どこかで判断してください。
水位周知河川で、氾濫危険水位などの基準に水位が達したときに公表される情報です。指定河川洪水予報が出されない中小河川でも、危険が高まったことを知らせる仕組みとして使われています。