現在の状況
隅田川について
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隅田川の特徴と河口・水位の見方
隅田川は荒川から岩淵水門で分かれ、東京都心部(北区・足立・墨田・台東・中央区など)を流れ東京湾(河口)に注ぐ感潮河川です。河口に近い下流部は潮の干満の影響を受けて水位が上下し、満潮と大雨・高潮が重なると水位が上がりやすくなります。両岸には防潮堤(スーパー堤防・テラス)が整備されていますが、ゼロメートル地帯に位置するため大雨時は荒川・隅田川双方の水位に注意が必要です。現在の水位・警戒レベルは上のカードでリアルタイムに確認できます。
隅田川の洪水・氾濫情報の見方
気象庁の指定河川洪水予報では、以下のレベルで情報が発令されます:Lv.2(氾濫注意情報)→ 避難行動の確認が必要。Lv.3(氾濫警戒情報)→ 高齢者等避難。Lv.4(氾濫危険情報)→ 避難指示。Lv.5(氾濫発生情報)→ 緊急安全確保。段階ごとの意味は氾濫発生情報とは(洪水予報4段階)で詳しく解説しています。
隅田川の水位を見るときのポイント
雨が降っていなくても水位は毎日上下する
隅田川は東京湾とつながる感潮河川で、下流部の水位は潮の干満に合わせて1日に2回上下します。したがって「今の水位が高い=危険」とは限りません。満潮時に上がるのは正常な状態です。判断すべきは数値そのものではなく、氾濫注意水位・氾濫危険水位といった基準水位との差と、水位が上がり続けているかどうかです。
本当に危ないのは「大潮の満潮+大雨+高潮」が重なるとき
台風接近時は、気圧が下がることで海面が吸い上げられ、さらに強風が海水を湾奥へ吹き寄せる高潮が発生します。これが大潮の満潮と大雨に重なると、隅田川の下流部は排水しづらくなり、水位が大きく上がります。東京湾奥という地形上、台風の進路が西側を通るときに条件がそろいやすい点に注意してください。
岩淵水門と荒川の関係を押さえる
隅田川はもともと荒川の本流で、洪水対策として掘られた荒川放水路(現在の荒川)と北区の岩淵水門で分かれています。荒川が増水すると水門が閉じられ、隅田川へ流れ込む水量が制限されます。この仕組みによって隅田川は守られていますが、逆に言えば隅田川の状況を見るときは荒川の水位も併せて見る必要があるということです。荒川の上流(秩父山地)に降った雨は、半日ほど遅れて下流に効いてきます。
川の水位より先に「内水氾濫」が起きることが多い
隅田川沿いの区部では、川があふれる前に下水の処理能力を超えて道路が冠水する内水氾濫が先に起こるのが典型です。地下室・半地下車庫・地下鉄出入口は特に危険で、川の水位が低くても油断はできません。
様子を見に行かない
隅田川はテラス(親水護岸)が整備され普段は歩けますが、増水時は水面との距離が一気に縮まり、転落すれば流れの速さで自力では上がれません。確認は屋内から、水位データと監視カメラで行ってください。
隅田川が氾濫したらどこが浸水する?
隅田川が流れる墨田区・台東区・江東区・荒川区・中央区などの東京東部低地は、地盤が海面より低いゼロメートル地帯を含みます。過去の地下水汲み上げによる地盤沈下が原因で、堤防と水門・排水ポンプによって守られている地域です。
- いったん浸水すると水が引かない…地盤が海面より低いため、自然排水ができません。ポンプで排水するまで浸水が続き、地域によっては1週間以上と想定されています。
- 在宅避難が成り立たない場合がある…浸水が長引くと電気・水道・トイレが使えず、2階に上がっても孤立します。江東5区(江戸川・墨田・江東・葛飾・足立)では、区外へ逃げる広域避難が計画されています。
- 荒川の氾濫と重なるリスク…隅田川単独より、荒川下流の堤防決壊のほうが被害想定は大きくなります。荒川の水位・氾濫情報も併せて確認してください。
お住まいの場所の想定浸水深と避難先は、事前に水害ハザードマップの見方で確認しておいてください。台風が来てからでは間に合いません。