現在の状況
荒川について
読み込み中...
荒川の流域と氾濫リスク
荒川は埼玉県・甲武信ヶ岳付近を源流とし、秩父・熊谷を経て東京都東部を流れ東京湾に注ぐ一級河川です。下流の東京都東部(江東5区=江戸川・墨田・江東・葛飾・足立)はゼロメートル地帯が広がり、堤防が決壊すると広範囲が長期間浸水する高リスク地域です。上流で大雨が降ると数時間〜半日遅れて下流の水位が上昇するため、自地域が晴れていても上流域の雨量と荒川全体の水位に注意が必要です。
荒川の洪水・氾濫情報の見方
気象庁の指定河川洪水予報では、以下のレベルで情報が発令されます:Lv.2(氾濫注意情報)→ 避難行動の確認が必要。Lv.3(氾濫警戒情報)→ 高齢者等避難。Lv.4(氾濫危険情報)→ 避難指示。Lv.5(氾濫発生情報)→ 緊急安全確保。氾濫危険水位(Lv.4相当)に達すると、いつ氾濫してもおかしくない状態です。確認手順は水位をリアルタイムで確認する方法、水位の段階は氾濫発生情報とは(4段階)をご覧ください。
荒川の過去の主な水害
- 1947年 カスリーン台風:荒川支流・利根川水系を含む関東一円で堤防決壊。東京都北部・埼玉が広範囲に浸水し、関東の治水を大きく見直す契機となった。
- 2019年 台風19号(東日本台風):荒川上流域で記録的大雨。岩淵水門周辺で観測史上最高水準まで水位が上昇し、氾濫危険水位を超過。下流域に避難指示が発令された。
- 都市型の内水氾濫:本川が氾濫しなくても、短時間強雨で下水・中小河川が処理しきれず道路冠水・浸水が頻発。内水氾濫とはも参照。
荒川は国が「荒川下流タイムライン」を整備するなど、大規模氾濫に備えた地域です。お住まいの想定浸水深と避難先はハザードマップの見方で事前に確認しておきましょう。
荒川が氾濫したらどこが浸水する?
荒川下流部の右岸・左岸には、海面より土地が低いゼロメートル地帯が広がっています。国の想定では、荒川右岸の堤防が決壊した場合、東京都東部の広い範囲で浸水が発生し、地域によっては浸水が2週間以上引かないとされています。
- 江東5区(江戸川・墨田・江東・葛飾・足立):区域の大半が浸水想定区域。垂直避難だけでは長期の孤立につながるため、広域避難が検討されている地域です。
- 埼玉県南部(川口・戸田・さいたま市南部など):荒川の中流域にあたり、支流の合流点付近で水位が上がりやすい地域です。
- 中小河川・下水からの内水氾濫:本川が持ちこたえても、市街地側で先に浸水が始まることがあります。
自宅がどの深さまで浸かる想定かは、区市が公表する浸水想定区域図で確認できます。見方はハザードマップの見方を参照してください。
荒川の水位を見るときのポイント
上流の雨が半日遅れて効く
荒川は秩父山地から東京湾まで約170kmを流れます。東京が晴れていても、秩父・熊谷方面の大雨が数時間〜半日後に下流の水位を押し上げます。都内で判断する場合も、上流域の雨量を必ず併せて確認してください。
岩淵水門と隅田川の関係
北区の岩淵水門は、荒川本流と隅田川の分岐点にあります。荒川の水位が上がると水門が閉じられ、隅田川側への流入が抑えられる仕組みです。都心部の氾濫リスクを考えるうえで重要な地点となっています。
数値そのものより「基準との差」を見る
水位が何メートルかだけでは危険度は分かりません。その観測所の氾濫危険水位に対して今どこか、どれくらいの速さで上がっているかで判断します。
様子を見に行かない
増水した河川敷や堤防に近づく行為は極めて危険です。現地の状況は河川ライブカメラで確認してください。