浸水深は何cmで危険?

水位別の危険歩行・車の限界想定浸水深

「あと何cmまでなら歩いて避難できる?」——浸水の深さ(浸水深)によって、できることと危険は大きく変わります。ここでは水深ごとに起きること、歩いて避難できる限界、車や地下の危険、自宅の想定浸水深の調べ方をやさしく解説します。実際の判断には河川のリアルタイム水位キキクルの確認とあわせて、早め早めの行動を心がけてください。

水深ごとに起きること

〜10cm 足首

歩行は可能だが、濁り水でマンホールや側溝が見えず転落の危険。すでに避難の判断を。

20〜30cm すね

流れが速いと大人でも転倒。車はエンジン停止のおそれ。避難は急ぐべき水深。

50cm ひざ上

歩行が非常に困難。車が浮いて流される。屋外避難はかえって危険になり始める。

1m 床上〜大人の腰

1階が水没。屋外避難は不可能に近い。上階への垂直避難へ切り替える。

水深はあくまで目安です。流れの速さ・濁り・足元の見えなさで危険度は大きく変わります。きれいなプールの水とは違い、洪水は濁って足元が見えず、見た目より危険です。

歩いて避難できる限界

成人でもひざ下(おおむね50cm)を超えて流れがあると、歩行は困難になります。水深20〜30cmでも、流れが速い場所では転倒の危険があります。すでに浸水が始まっているなら、無理に外を歩く避難は避け、建物の上階へ逃げる垂直避難を選びましょう。避難するなら、浸水が始まる前の明るいうちが鉄則です。長靴は水が入ると重くなるため、避難時はひもで締められる運動靴が安全です。

車・地下・アンダーパスの危険

車は水深30cmでエンジンが停止し、ドアにかかる水圧でドアが開かなくなります。50cmで浮いて流される危険があります。冠水した道路やアンダーパスには絶対に進入しないでください。地下室・地下街は水が一気に流れ込み、わずかな水深でも水圧でドアが開かず閉じ込められるおそれがあります。浸水のおそれがあるときは、早めに地上・高い場所へ移動しましょう。

自宅の想定浸水深を調べる

自宅周辺で想定される浸水の深さは、市区町村のハザードマップや国土交通省の「重ねるハザードマップ」で色分け確認できます。想定浸水深が自宅の階数より深い場合、その場にとどまる垂直避難では不十分なため、早めの水平避難を計画しておきましょう。例えば想定浸水深3mなら、2階でも水没のおそれがあります。日頃から自宅の想定浸水深と避難先を家族で確認しておくことが、いざというときの命を守ります。

よくある質問

成人でもひざ下(おおむね50cm)を超えると流れがあると歩行が困難になります。水深20〜30cmでも、流れが速い場所では大人が転倒する危険があります。きれいな水ではなく濁った水で足元やマンホールの状態が見えないため、見た目より危険です。
水深30cm程度でエンジンが停止し、ドアにかかる水圧でドアが開きにくくなります。50cmを超えると車が浮いて流される危険があります。冠水した道路やアンダーパスには絶対に進入せず、車から離れて高い場所へ避難してください。
床上浸水は、玄関の段差や基礎の高さにもよりますが、おおむね45cm前後から床上に水が入り始めます。1mを超えると1階の天井近くまで水が達することもあり、1階にいると危険です。想定浸水深が深い地域では、早めの水平避難か上階への垂直避難が必要です。
市区町村が配布するハザードマップや、国土交通省の「重ねるハザードマップ」で、自宅周辺の想定される浸水の深さを色分けで確認できます。想定浸水深が自宅の階数より深い場合は、その場にとどまる垂直避難では不十分なため、早めの水平避難を計画しておきましょう。