富山県の河川一覧・危険度
富山県の主要河川と水害の特徴
富山県には神通川(じんづうがわ)・常願寺川(じょうがんじがわ)・庄川(しょうがわ)・小矢部川(おやべがわ)・黒部川・早月川などの河川があります。立山連峰などの急峻な山地から富山湾までの距離が短く、常願寺川は日本有数の急流河川で、上流の大雨がわずか数時間で下流の市街地に達します。台風や線状降水帯、冬から春の融雪出水でも急激な増水・氾濫が起こります。各河川の現在水位は上の一覧から確認できます。危険度の段階は氾濫発生情報とは(洪水予報4段階)、確認手順は水位をリアルタイムで確認する方法をご覧ください。
富山県の河川を地区別に見る
富山市は市街地を神通川・常願寺川・いたち川が流れ、川のあふれと市街地の内水氾濫が重なりやすい地域です。高岡市・砺波市・南砺市・小矢部市(庄川・小矢部川流域)は砺波平野の低地が広く、堤防決壊時は広範囲の浸水が想定されます。黒部市・魚津市・入善町(黒部川・片貝川・布施川・早月川)は急流河川がつくる扇状地に市街地があり、増水から氾濫までの時間が非常に短いのが特徴です。氷見市(上庄川・仏生寺川)も低地の浸水に注意が必要です。
富山県で氾濫しやすい川・注意したいエリア
常願寺川は1858年の安政飛越地震による鳶(とんび)崩れで生じた天然ダムが決壊し、下流に甚大な洪水被害をもたらした歴史があり、いまも土砂の流出量が多い川です。小矢部川水系(子撫川など)は2008年7月の大雨で小矢部市・南砺市に浸水被害が出ました。神通川・庄川の本川は水位上昇まで時間差がありますが、危険水位に達すると被害範囲が広くなります。急流の黒部川・早月川は短時間の強い雨で一気に危険水位へ達します。
富山県の過去の主な水害
- 2008年7月28日の大雨:低気圧に向かう暖湿気流で北陸に猛烈な雨。小矢部川水系などが増水し、小矢部市・南砺市を中心に住宅・道路が浸水した(同じ日に金沢市で浅野川が氾濫)。
- 2004年10月20日 台風23号:県内各地で記録的な大雨となり、河川の増水・がけ崩れ・浸水被害が発生した。
- 1858年 安政飛越地震(鳶崩れ):立山カルデラで大規模な山体崩壊が発生。常願寺川をせき止めた土砂ダムが決壊し、富山平野の広い範囲が泥流と洪水に襲われた。常願寺川の急流・土砂災害リスクの原点とされる。
お住まいの想定浸水深と避難先は事前にハザードマップの見方で確認し、マイ・タイムラインを作っておくと安心です。融雪期は少ない雨でも川の水量が増えるため、春先の大雨にも注意してください。
富山県の河川水位・監視カメラの確認方法
富山県は県管理河川の水位・雨量・ライブカメラを「富山県河川砂防総合情報システム」で公開しています(検索窓に「富山県 河川砂防総合情報システム」と入力すると見つかります。名称やURLは変更されることがあります)。神通川・常願寺川・庄川・小矢部川・黒部川など国管理区間は国土交通省「川の防災情報」で確認できます。cocochaでは気象庁の指定河川洪水予報データをもとに、上の一覧で主要河川の現在の警戒レベルをリアルタイム表示しています。カメラの探し方は富山県の河川ライブカメラ・監視カメラにまとめています。夜間や急な増水時は無理に川へ近づかず、屋内から状況を確認してください。
「氾濫情報」が出たときの判断
ニュースで「氾濫」と聞いても段階で行動が変わります。氾濫注意情報(Lv.2)は準備、氾濫危険情報(Lv.4)は避難指示の段階です。水位の基準は氾濫危険水位とは、用語の違いは洪水と氾濫の違いで整理しています。市街地では川があふれる前に道路が冠水する内水氾濫が先に起こることが多く、河川の水位が低くても油断はできません。