埼玉県の河川一覧・危険度
埼玉県の主要河川と水害の特徴
埼玉県は県土の大半が荒川と利根川にはさまれた低平地で、中川・綾瀬川・元荒川・入間川・越辺川(おっぱがわ)・都幾川(ときがわ)・新河岸川・古利根川などが網の目のように流れます。上流の秩父・外秩父の山地に強い雨が降ると荒川・入間川水系の水位が数時間で上がり、熊谷・行田・加須では利根川の増水も加わります。とくにさいたま市東部・川口・草加・越谷・春日部など県東部の中川・綾瀬川低地は、川があふれる前に下水道から水があふれる内水氾濫が起きやすい地形です。
地区別の傾向は、県東部(中川・綾瀬川流域)=日本有数の低平地で排水不良による内水氾濫の常襲地帯、県西部(入間川・越辺川・都幾川・新河岸川)=川越市・東松山市・坂戸市で本川の堤防決壊リスク、県北部(利根川・荒川上中流)=熊谷・深谷・行田で大河川の外水氾濫、秩父地域=荒川最上流部の急な増水と土砂災害。各河川の現在水位は上の一覧、県内のカメラ映像は埼玉県の河川ライブカメラで確認できます。危険度の段階は氾濫発生情報とは(洪水予報4段階)、確認手順は水位をリアルタイムで確認する方法をご覧ください。
埼玉県で氾濫しやすい川・注意エリア
越辺川・都幾川…2019年の台風19号で川越市・東松山市などで堤防が決壊し、川越市の特別養護老人ホームが浸水して入所者がボートやヘリで救助されました。合流部が集中する坂戸市・鶴ヶ島市周辺は水位上昇が速いエリアです。
中川・綾瀬川…勾配がほとんどない低平地を流れ、少しの大雨でも水がはけず、草加市・越谷市・八潮市・三郷市で道路や住宅の浸水が繰り返し起きています。
入間川・新河岸川…狭山市・川越市・ふじみ野市で本川の増水と支川の内水氾濫が同時に発生しやすい区間です。
荒川・利根川本川…ふだんは水位に余裕がありますが、決壊した場合の浸水は深く広く、避難に時間がかかります。ハザードマップで自宅の想定浸水深と避難先を必ず確認してください。
埼玉県で過去に起きた主な水害
- 2019年10月(台風19号・令和元年東日本台風)越辺川・都幾川が川越市・東松山市などで決壊。川越市の特別養護老人ホームが浸水し入所者を救助。県内で広範囲の浸水・断水
- 2015年9月(関東・東北豪雨)越辺川・都幾川・小畦川などが増水。県東部で内水氾濫が発生
- 2007年9月(台風9号)入間川・都幾川流域で増水、秩父地域で土砂災害
- 1999年8月(局地的大雨)県南部で道路冠水・地下浸水
- 1958年9月(狩野川台風)県東部の中川・綾瀬川低地で大規模な浸水
埼玉県の道路冠水情報をリアルタイムで確認する方法
「冠水 情報 リアルタイム 埼玉」「道路冠水 情報 リアルタイム 埼玉」「川越 冠水情報」などで知りたいのは、荒川本川の水位よりもいま自分の通る道が通れるかであることが多いはずです。さいたま市・川越市・所沢市・越谷市など市街地の道路冠水は、下水道の排水能力を超える短時間強雨で局地的に始まります。次の順で確認してください。
- ① 市町村・県の公式発信を見る…さいたま市・川越市・所沢市・越谷市・草加市など各市町村の公式X・防災メール・LINE、NHKさいたまで通行止め・アンダーパス冠水の速報が出ます。県管理道路は「埼玉県道路情報提供システム」、河川は「埼玉県河川砂防情報システム」で状況を確認できます(名称で検索すると見つかります)。
- ② キキクル(浸水キキクル)で危険度を見る…気象庁のキキクルの「浸水害」を開くと、自分のいる場所が黄→赤→紫のどこかが分かります。赤(警戒レベル3相当)以上のメッシュでは道路冠水がすでに起きている可能性が高い状態です。
- ③ 河川カメラ・水位計で本川の状況を確認…荒川・入間川・越辺川・都幾川・中川・綾瀬川の増水は埼玉県の河川ライブカメラとこのページ上部の水位一覧で確認できます。本川水位が高いと支川や下水道の水がはけず、県東部の低地で広域の内水氾濫に発展します。
アンダーパス(立体交差の下をくぐる道)は10〜20cmの冠水でもエンジンが停止し、車ごと水没する事故が全国で起きています。冠水した道路には絶対に進入しないでください。