岩手県の河川一覧・危険度
岩手県の主要河川と水害の特徴
岩手県には北上川(きたかみがわ)・砂鉄川(さてつがわ)・小本川(おもとがわ)・閉伊川(へいがわ)・気仙川(けせんがわ)・馬淵川(まべちがわ)・雫石川(しずくいしがわ)・和賀川・猿ヶ石川などの河川があります。内陸は北上川と多くの支流が南北に連なり、上流の大雨が時間差で一関・平泉の狭窄部に集まります。三陸沿岸は閉伊川・気仙川・小本川など山から海までが短く急な川で、短時間の強い雨で一気に増水します。台風や線状降水帯による大雨に警戒が必要です。各河川の現在水位は上の一覧から確認できます。危険度の段階は氾濫発生情報とは(洪水予報4段階)、確認手順は水位をリアルタイムで確認する方法をご覧ください。
岩手県の河川を地区別に見る
盛岡市・花巻市・北上市・奥州市・一関市(北上川本川と雫石川・中津川・和賀川・猿ヶ石川・砂鉄川)は北上川流域の低地に市街地が広がります。特に一関市・平泉町は川幅が狭まる区間で水位が上がりやすく、一関遊水地が整備されています。宮古市・釜石市・大船渡市・陸前高田市(閉伊川・気仙川・盛川)はリアス海岸の谷に沿って市街地があり、増水から氾濫までの時間が短いのが特徴です。岩泉町・田野畑村(小本川・安家川)、二戸市・久慈市(馬淵川・久慈川)も急な増水に注意が必要です。
岩手県で氾濫しやすい川・注意したいエリア
北上川は一関・平泉の狭窄部で水位が上がりやすく、過去に何度も大氾濫を起こしてきました。小本川は2016年の台風10号で岩泉町を襲い、高齢者施設で犠牲者が出ました。砂鉄川(一関市大東町)、簗川・中津川(盛岡市)なども増水時は注意が必要です。市街地では川の氾濫の前に用水路や下水があふれる内水氾濫にも警戒してください。
岩手県の過去の主な水害
- 2016年8月 台風10号:東北地方に東側から上陸。岩泉町の小本川が氾濫し、高齢者グループホームで入所者9人が亡くなった。久慈市でも久慈川が氾濫し市街地が浸水した。避難情報の伝え方が全国的に見直される契機となった。
- 2013年8月 大雨:盛岡市・矢巾町・雫石町などで短時間の激しい雨。中小河川の増水・浸水・土砂災害が発生した。
- 1947年 カスリーン台風/1948年 アイオン台風:北上川が一関で大氾濫し、市街地の大半が水没して多数の犠牲者が出た。現在の一関遊水地(狭窄部の治水事業)が進められる原点となった。
お住まいの想定浸水深と避難先は事前にハザードマップの見方で確認してください。沿岸の急な川は「雨が強くなってから」では避難が間に合わないことがあります。
岩手県の河川水位・監視カメラの確認方法
岩手県は県管理河川の水位・雨量・ライブカメラを「岩手県河川情報システム」で公開しています(検索窓に「岩手県 河川情報システム」と入力すると見つかります。名称やURLは変更されることがあります)。北上川・砂鉄川・猿ヶ石川など国管理区間は国土交通省「川の防災情報」で確認できます。cocochaでは気象庁の指定河川洪水予報データをもとに、上の一覧で主要河川の現在の警戒レベルをリアルタイム表示しています。カメラの探し方は岩手県の河川ライブカメラ・監視カメラにまとめています。
「氾濫情報」が出たときの判断
ニュースで「氾濫」と聞いても段階で行動が変わります。氾濫注意情報(Lv.2)は準備、氾濫危険情報(Lv.4)は避難指示の段階です。水位の基準は氾濫危険水位とは、用語の違いは洪水と氾濫の違いで整理しています。北上川本川は上流の雨が下流に届くまで時間差があるため、雨がやんだ後に水位が上がることがあります。